名代 宇奈ととがベトナム人育成を目的にベトナム進出

2019年11月末に『名代 宇奈とと』という、日本でうな丼チェーン店を展開する会社がベトナム ホーチミン市に1号店をオープンしました。

日本の飲食企業と日系飲食店で就業経験を持つベトナム人材を繋ぐことを目的とし、当社のベトナム子会社「GF CAPITAL(VIETNAM)CO.,LTD.」が運営するベトナム1号店「名代 宇奈とと ベンタイン店」を11月22日にOPENいたします。

【名代 宇奈とと】ベトナムでの⼈材育成を⽬的に、11⽉22⽇にベトナム1号店をOPENいたします!

今までベトナムで展開している日本でも有名な飲食店チェーンがありますが、どこのお店もベトナム人人材の育成や日本での就労プログラムなどを設けているようです。しかし、ベトナムで店舗展開をすることを目的ではなく、ベトナム人の育成と日本の人材不足の代替確保を大々的にアピールしているのは「名代 宇奈とと」が初めてだと思います。

あまり知られていませんが、ベトナムで多店舗展開を成功させている飲食店グループの一つであるSUKIYA(すき家)はベトナムに出店する前からベトナム人向けの奨学金を出すなど早くから人材に目をつけておりました。

但し、名代 宇奈ととが他の飲食店と違うのは、特定技能という制度を利用して、日本の飲食店向けにベトナム人を送り出す斡旋機関の運営がメインとなっているところです。

当社では、外国人材が日本の飲食企業で就業するための能力をいち早く身に付けるためには、日系飲食店で就業することがベストと考え、その足掛かりとしてホーチミンに実店舗を出店させることとなりました。日本の飲食業での就職を希望する現地人材を積極的に採用し、実店舗におけるより実践的な研修を行うことで、接客やマナー、調理、実務的な日本語など、特定技能ビザで必要とされる技能を習得するためのサポートだけでなく、即戦力となる人材の育成を行います。

また、当社は特定技能ビザで入国する外国人のサポートを行う「登録支援機関」の認可登録を受けているため、特定技能ビザに合格した人材の日本での就業や入国後の管理までトータルでサポートいたします。

【名代 宇奈とと】ベトナムでの⼈材育成を⽬的に、11⽉22⽇にベトナム1号店をOPENいたします!

ただ特定技能制度は狭き門となっており、2019年4月より運用された制度で今後5年間で34万5150人の受け入れを目指すとされていますが、初年度とはいえ特定技能ビザを取得したのはまだ800人に満たない状況(想定の3%)です。

しかし、従来の技能実習制度を利用した外国人就労者は年々増えており、今年は過去最大となることが見込まれているようです。現時点では特定技能と技能実習制度の両にらみで外国人の受け入れを行なっていくのが良いのではないでしょうか。

<参考リンク>
名代 宇奈ととが運営する特定技能の登録支援機関『G-FACTORY 株式会社』
外国人(ベトナム人)技能実習生受入事業(千葉・東京・埼玉・愛知)『日越振興協同組合』